American Life Q&A
アメリカ生活 Q&A

ハッピーライフ46:国際結婚でアメリカに移住するのが不安です。

日本で知り合って日本でしばらく一緒に住んでいたけど今度は夫の国に移住することになってアメリカの生活になじむ事は出来るのか、友人•家族•仕事を離れて自分の人生はどうなってしまうのか、二人の関係は大丈夫か、夫は変わってしまうのではないか、子供の教育はどうなるのか、日本を恋しすぎないか、などなど不安は尽きないかと思います。

日本の美点が全然美点じゃないこともあるアメリカ。今回はアメリカになじむ事が出来るか、という不安について考えてみたいと思います。

あなた次第
私がアメリカに移住した時は夫以外知る人がいませんでした。この頃は夫と結婚出来るのが本当に嬉しくて不安よりも興奮の方が大きかったからただ単純に愛のために引っ越してきたのです。だからこそ結婚後アメリカで生活を始めてからのショックが大きかったのでしょうねえ。ですから移住前から不安な気持ちがある方がずっと良いと思います。だって不安な分色々調べたりその国を知ろうとしますからね。

アメリカと日本の根本的な違いは選択肢の大きさかと思います。女性の働き方にしろ子育てにしろ男女の役割にしろ、なんでもあり的オプションの広さです。慣れないと迷ってしまうほどで、しかも「こうしなさい」とあなたに指示する人はいませんから全てがあなた次第、up to youという事になります。自由も慣れないとなかなか難しいものです。

この自分の人生に対する責任が最初の頃私にとっては重かった。日本では美点に数えられる協調性なんて全く関係なく、自分が思うように人生を設計して行く事はこの国では当然の権利ですから、周りに合わせようとしても合わせようがない。

初めは戸惑っても「自分次第」という感覚に慣れてくると人生って違って見えるんですよね。誰かに踊らされているというよりは自分が自分の人生を回しているような感じかな。

手を挙げる
パブリックスピーキングのレッスンを受けていない日本人にとってあらゆる場面で発言するというのは緊張するものです。私は今でも発言した後顔が赤くなったりします。アメリカでは親同士のコーヒータイムや先生を交えての交流会、テニスサークル、ブッククラブに始まって会議や講演会などありとあらゆる集まりに出席する機会がありますよね。

そんな時じーっとして何も言わないでいると、それは「控えめな方」ではなく「自分の意見のない人=つまらない人」と受け取られます。そうなると友人を作る事も難しくなってくるのです。だってつまらない人とは誰も一緒にいたくありませんから。私はその辺の感覚を知らなくて最初の頃は壁の花というかお客様状態でした。それから「何か言わなくちゃ!」と意気込んで人の発言中に何か言ったりと、本当に「発言素人」だったのです。

アメリカではとにかく会話に参加することが大切です。自分の発言が間違っていたらとか、誰かが気を悪くしたら、反論されたら嫌だななどとはあまり深く考えずに自分の考えを言う事が存在を認められるためには重要です。

謙遜は忘れる
日本人の最大の美徳のひとつである謙遜の美はアメリカでは全く役に立ちません。「綺麗ね」と褒められたら「いえ、そんなことはありません」ではなくて「Thank you」で良いのです。「お子さんは優秀なのね。」と言われたらこれも「Thank you」。この時「あなたのお子さんも」との一言を忘れずに。この素直な感じと「あたなもね」的感覚がアメリカでは好感が持たれます。

それからもし何か特技があったらどんどん宣伝しちゃいましょう。私はフランス語が話せるのですが勿論流暢などというレベルではなくてサバイバルレベル。だから「いえ、私のフランス語なんて全然ダメです」と言っていました。でもある時たまたまフランス語が出来ると吹聴している男性がフランス語を話すのを聞いたらなんと彼は「こんにちは、わたしはボブです、宜しく」しか言えなかったのです。

それ以来私は「フランス語が話せる」と言うようにしました。ちょっとはったり感があるけど、アメリカではこの自己PR感覚がものすごく重要な気がします。

Take it easy
日本人は几帳面でとにかく責任感が強い素晴らしい国民です。でもアメリカではこの几帳面さはストレスに繋がるかもしれません。メールが2、3日どころか1週間帰ってこなくてもイライラせず、郵便局の長蛇の列にも嫌気をささず、ミーティングが30分も一時間も遅れても悠長に構え、素っ気ないサービスにも気を悪くせず、テキパキ物事が進まない時でも慌てない心構えが必要です。

そして「これって自分のせい?」とは決して考えない事です。アメリカ人はとにかくTake it easyな面があるから物事をlife or death的真剣さで考えないし、It will all work out 的に最終的にはうまく行くことが多いからあまり心配もしないのでしょう。この大らかさというかいい加減さはハッピーライフに繋がる物があると思うのですが、いかがでしょうか。

好奇心
アメリカに来たからにはやはりある程度アメリカ文化に同化することも必要だと思います。それは自分を変えるというよりは自分の中にアメリカ的なことを取り入れて使い分ける、ということじゃないかな。例えば英語と日本語を使い分けるのと同じように。

違う国に住むと当然ながら違う事が沢山あって、大変なことも沢山あります。でもそれと同じくらい素敵なこともハッピーなこともあるのです。不安な気持ちは当然。だけどそれと同じくらい好奇心があればきっとあなたのアメリカ生活はハッピーなものになると信じています。

Good luck and Enjoy!

写真は10月に開く家族会のディナーテーブルのお花の予行練習。本番ではもうちょっと高さの低い花瓶にしてスプレーローズの代わりにカーラリリーのオレンジを使おうと思います。